イスラム教徒のパパとクリスマスを楽しみたい娘の話

先日、ロンボク島内のショッピングモールでクリスマスツリーが販売されていた。おおいに欲しがった娘・プーちゃん(以下、プーちゃん)。

買えないよ。
うちはイスラム教を信仰していて、クリスマスは別の宗教の行事なんだよ。

この日はもともと別のものを買うつもりで、結局それを購入して収まったのだけど、とても欲しそうにしていた。

プーちゃん、クリスマスクリスマスと言い出して、3年目。
クリスマスへの想いは募るばかりだ。

私は夫と結婚するときに夫の宗教にあわせてイスラム教に改宗した。
お祈りも断食もするしヒジャブも被っているし、神も信じている。

けれど、神棚と仏壇がありクリスマスも祝えば聖書もある家庭で育っているだけあって、「クリスマスは宗教行事というより楽しい年間イベントとして楽しませてやったらええやん」と思っている。

夫はそう考えるのは大変抵抗があるようで、クリスマスの話題をプーちゃんが口をすることにいい顔はしない。

こんなふうにプーちゃんのクリスマス熱をどうするかについてはなかなか夫婦の意見は一致しなかったし、一致させようとも思っておらず、それとなくお互いに譲歩していた。

そうはいっても、夫よ、プーちゃんは日中は私と一緒にいるのだよ。

禁じられたり抑制されたりしたら、余計にやりたくなっちゃうよね。それが人間といふものさ。なーんて言いながら、プーちゃんのクリスマスのワクワクにおおいに乗っている私。

今日、twitter でサンタクロースに手紙が書いたら返事がくるというサービスについての投稿を拝見した。

そうだ、お手紙を書いて返事をもらうのならいいんじゃない?

このサービスは何年か前から聞いていたのに、すっかり忘れていたなぁ。

私はプーちゃんに、サンタさんにお手紙を書きたいかと尋ねた。

秒で「うん!」と答え、いがらしゆみこ先生もビックリのキッランキッランの目で紙と色鉛筆を用意。

完璧なイメージが頭の中にあるようで、ぐんぐん筆を進めていく。
色も塗って…。

完成!

暖炉にジンジャークッキーまで描いてあるじゃないか。
こんな南国の家に暖炉はないけどな!(かまどだったらあるで)

さ~、いよいよ、この絵の下に手紙を書く。

Dear Santa と彼女の名前だけは自分で書くように促した。
プーちゃんにとって、家族以外の人へのはじめての手紙。
一生懸命に書いた宛名をみたとき、不覚にもウルリときた。

プーちゃん、プレゼント何がほしい?と聞いたら、ほしいものをあげたうえで、ママは?と聞き返すではないか。

え、ママ?
ママはいらないよ、サンタさんがプレゼントを配るのは子どもだけだよ。

「プーちゃんがママの分も頼むよ」だって。

うーん、じゃあ、ママのほしいものはね…。

プーちゃんは私のほしいものを聞いたあと、プーちゃんはパパにも何がほしいか聞かなきゃ!と言った。

ダメだよ、パパはクリスマスはダメだと思ってるからね…と2人で相談して、誕生日プレゼントに何がほしいか聞くことにした。運よくパパの誕生日は12月なんだ♪

娘はすぐにパパに電話した。パパの返事に対して、娘は「えー、それはサンタさんの仕事じゃないよ。それができるのは神様だから、パパお祈りするといいよ」と答えていた。
思いっきり「サンタさん」と言うとるやないか。
パパへの誕生日プレゼント作戦失敗(笑)

でもって、パパは何がほしいと言ったのかな?

私はだいたいの想像がついた。
だって、私も同じことを娘に言われたばかりだもん。
きっと夫のほしいプレゼントは私のほしいプレゼントと同じはず。

私は娘に電話をかわってもらった。

「ねえ、パパ、何がほしいって言ったの?」

「え~、パパはプーちゃんとみどりがずっと幸せだったらいいなって言ったんだよ」

ハハハ。見事に同じだった。
こういうところはさすが夫婦だね。

「私も同じことをプーちゃんに伝えたばかりなんだよ。そんで、プーちゃんに『それは神様に祈って』って言われたの。プーちゃん、賢いね」

「うん、よくわかってる」

パパは今年から、ちょっとばかり苦い顔をしながらもクリスマスの話をするのを許してくれそうだよ、プーちゃん。

(Midori Rahma Safitri)

※この記事は、noteに 2019年11月14日初出したものです(noteアカウント不調のため移動)

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