「プーちゃんもホントはいい子なのよねぇ」と園長先生に言われた話

一昨日の話。

幼稚園に登園し、娘・プーちゃんは、園長先生におはようの挨拶をしにいった。先生の横に一人の母親が座っていた。

先生は私たち親子を見て、その母親に「このプーちゃんだって大変だったのよ。でも今は幼稚園に来てるでしょ。だから大丈夫」と言った。

ん?

私は先生に顔を向けた。

先生は、子どもが幼稚園にいく前に毎朝ひどく泣いて嫌がる、と相談をうけているところだと教えてくれた。

あなたのところもそうだったわよね?
と同意を求められたので、過去形ではなく現在進行形だけどねと思いつつ、はいと答えた。

先生は、心配している母親に「プーちゃんなんて、何か月も幼稚園に来なくて家庭訪問までしたんだから」と笑いかけた。

幼稚園の始まる時刻になったので、私と娘はその場から離れた。その後、園長先生とその園児の母親がどういう話をしたのかは知らない。

でも、私は、いい気はしなかった。

その後、休み時間。
園長先生が廊下を歩きながら、園庭で遊ぶ子どもたちを見ていた。

プーちゃんの歓声をあげて友達と走り回っていた。

私の前にきたとき、先生は「プーちゃんもホントはいい子なのよねぇ」と私に向けてつぶやいた。

ニコニコしている。
私にはわかっているのよ、という顔に見えた。

頷いてほしいとでも?

私は先生を見た。
園長先生が日ごろから子どもたちのことを考え、愛情深く一生懸命に園を運営していることはよく知っていた。
まぁいいかと軽く微笑んで頷いておいた。

園長先生は私から遠ざかっていった。

ますますいい気はしなかった。

私が思ったことはこうだ。

「ホントもクソもねーわ。」

ホントはいい子ってなんや?
まるで今はいい子じゃないみたいじゃないか。

言っておくけどなぁ、プーちゃんは、ずっといい子やわ~~~!!!

海に向かって叫ぶ青春映画の登場人物よろしく、私は心のなかで大声で叫んだ。

プーちゃんは、先生や世間の「理想的な子」ではないよ。
それくらいわかってる。

幼稚園も二日に1回くらいのペースでしか行かないし、行ってもよく泣くし、そうかと思えば奇声を発するし、イスラームのお祈りもほとんど勉強していないし、床で寝そべって泳いでいる?ときもある。

だけど、いい子だよ。

ホントもウソもオモテもウラもウエもシタもなく、いい子だよ。

愛がいっぱいで、みんなにたくさん愛を与えてまわる子だよ。

天真爛漫でのびのびしていて、少し繊細なところがあるよ。

先生の目に、プーちゃんのどこが「問題」に見えているのか。
何が「ダメ」として映るのか。

ふん、うるさいわ。

私は先生の言葉を心の中へ入れないことにした。

(Midori Rahma Safitri)

※この記事は、noteに 2019年11月6日初出したものです(noteアカウント不調のため移動)