【自然】パンヤノキからフワフワののパンヤ綿(カポック)をとった話

こんにちは~。みどりやで。

今日は、娘とパンヤ綿で遊んだのがとっても楽しかったのでシェアするよ~。

パンヤ綿とは、パンヤノキになる実の中にある綿のこと。

パンヤノキはこれまでにも見たことがあるけど、今回見つけたのはとても大きくて立派だった!

どんなふうに綿が実ってるのかなー?

じゃ~、いってみよ~。

先日、テキスタイルを学ぶ学生さんが東京からロンボク島に手織り布の見学・調査・体験にこられた。

私は当日の通訳として同行。

地震以来、私と離れるのが心細くなった娘も同行したよ(学生さん了承済)。

彼女たちと車に乗り、東ロンボクのスンバルン地方から北ロンボクのバヤン地方へいく途中のこと。

白いもっこりしたボールのようなものがたくさんぶら下がっている木が見えた。

私はすでに何度かこの木を見ていて、それをインドネシア語でkapuk (カプッ。またはkapok カポッ)と呼ぶことは知っていた。

「あ、カプッだ! 車とめて~」

こちらではカプッは枕の中身として使う。

学生さんたちが、木に実っているカプッを目にする機会はあまりないはずだ。

お目当ての布ではないけれど勉強の一助になったらいいなと思い、車から降りて一緒に見ることにした。

カプッの木はとっても高い。

ここは空き地なのかなぁ。

とくに整備された様子もなく、あたりに何本か自生していた。

木の枝にこんな白いモコモコがぶら下がっている。

実は見た目は小さなへちまのよう。

緑色で、だんだんベージュ色のかさかさと乾いた手触りの実になっていくようだ。

下にいくつも落ちているので、手に取ってみた。

初めてみる植物。不思議がいっぱい。

堅い皮を引きはがすようにして割ると、中から真っ白な綿がとびでてきた。

種もいっぱいある。

白いボールのようなものの正体は、このカプッの木の実が弾けたものだった。

娘も楽しそう~。

木の下はすでに弾け落ちた実からこぼれた綿で、雪がつもっているようだ。

すっごいふわふわ~。

運転手さんも写真をとっていた。

学生さん達は、テキスタイルを学んでいるだけのことはあり、カプッをくるくると片手でこよりのように縒(よ)りはじめた。

しばらくして、これは糸にはならないようだと教えてくれた。

「繊維が短すぎて…つむげないと思います」

「なるほど。じゃあこの綿から糸をつむいで、さらに布を手織りする…というのは難しいのかしら?」

「きびしいですね~」

さすが、ちょっと触っただけでわかるんだなぁ。

私が感心していると、質問を投げかけられた。

「綿って、もっと背の低い木というか植物になるんですよね?」

そういえばそうだ。

地理の授業で綿の生産地を習ったとき、綿を収穫する人々の写真を見たことがある。たしか、腰より低かったような…。

なのに、なんでこの木はこんなに大きいのだろう。

目の前にあるフワフワの綿は綿じゃないのかな…?

勉強魂に火がついて帰宅してから調べた。

kapuk(カプッ)も綿の一種であり、パンヤ/パンヤ綿/カポックなどと呼ばれているんだって。

綿にはいろんな種類があるらしい。

私たちが混同していたのは、いわゆる綿・木綿・コットンで、アオイ科ワタ属の植物の総称。糸に加工できる。

パンヤノキからとれる綿(パンヤ)は、アオイ科セイバ属。

彼女たちが言ったとおり、繊維が短く糸にはならないそうだ。

ほかにも、合成繊維(化学繊維)で作られた綿もある。

へぇぇぇぇぇ。

綿ってそんなにたくさん種類があるのかぁ。

少し考えれば分かりそうなのに、考えたことがなかったな。

それだけこれまで私の興味分野からは外れていたのだろう。

面白いなぁ。

娘と遊んだりぬいぐるみを作ったりしようと思い、家へ持ち帰っていたカプッ。

早速、実を割って、綿をとることにした。

プーちゃん、手伝ってーーー!

娘も一緒に、パンヤ綿とり大作戦!

実を二つに割る。

綿のトウモロコシみたい!

どんどん実を二つに割って、綿をとる。

あっというまに皮でいっぱいに。

娘もネコもだんだん飽きてきた。

風が吹くと綿がとんで、顔や服にくっついて離れない。

やっとおわった~。

大きな袋にいっぱいだ!

全部で約500gになった。

袋いっぱいのパンヤ綿を見て、売ったらどうなるのかという下心が芽生えた。

日本ではパンヤ綿はいくらで売られているのかな~。

100gで432円。

500ℊなら2000円ちょっとか。

送料や手間を考えると全然いい商売とは思えない…。

持久力のない下心、すぐにしぼんでしまった(笑)

世界の一大産地はどこなんだろう?

このパンヤノキがズラリと植わっているんだろうか…?

工場で機械を使って殻?皮?をカパッと割るんだろうか?

それとも私たちがやったみたいに人手を使うのかな?

次々とでてくるクエスチョン。

実物を手にとるって、すごい学習だね!

パンヤ綿は、近頃では化学繊維に押され気味であまり需要がないそう。

でも、こんなに楽しい体験ができる。

綿をとるのに腰をかがめなくていいし。

いっぱい植えてもっと遊びたいなぁ~。

ふわふわ綿雪の上でワーイワーイと駆け回る私と娘…。

ムフムフ妄想だけが膨らんでパンヤ綿を何に使うか決めかねていたころ、義姉と市場の仕立て屋の前で遭遇した。

枕カバーを縫ってもらうという。

「姉さん、枕作るの?」

「うん、へたっちゃったから、綿を打ち直すのよ。ついでにカバーも新調するの」

「うちのパンヤ綿、使わない?」

小さな駄菓子屋を営む義姉に駄菓子数個と交換してもらい、パンヤ綿は義姉宅の枕に生まれ変わることになった。

(みどり)