急な大雨。ご近所さんの洗濯物が濡れてたらどうする?

昼ごはんを食べていたら突然の大雨!

慌てて娘と洗濯物を取りこんだ。

「あまり濡れなくてよかったねぇ」とのんびり残りのごはんを食べた

雨はごはんを食べ終わったころには小降りになっていた。

「ずいぶん急な、ひどい雨だったね」

「もう降ってないよ!」

二人で玄関にでて庭を眺めた。

ら。

目に入ってしまったのである。

ブルガの上に干してある枕が。

うわーーーーー!

まーーじーーーでーーーーーーーー!?

やってしもうたーーーーーーー!!

おばあちゃーーーーーーん!!!!

※姑(おばあちゃん)が干した、姑の枕

よりにもよって枕だよ。

ぐっしょり濡れた枕やぬいぐるみを干したことがある人ならおわかりだろう。

南国の太陽をもってしてもあれを乾かすのは至難の技。

あああああああああ。

しかも、姑は出掛けていた。

帰ってきてびしょ濡れの枕をみたらショックだよねぇぇぇ。

わあああ、ごめーーーーん。

とガックリきながらも、一方では姑はこういうのわりと平気な気がするな~とも思った。

あ、そうなの、で終わりそう。

だから「家族だもんね(許してもらえるよね)」って安心していられる。

さて、急な雨の日の洗濯といえば。

大学生のときの話。

私は古めのアパートで一人暮らしをしていた。

その日は朝から気持ちよく晴れたので布団を干して大学へいった。

ところが天気が急変して大雨。

ああ~布団が…。

しかし授業があったので布団は諦めて数時間後に帰宅すると、なんとベランダに布団がない。

あれ、布団は…?

いぶかしげに部屋に入ると、部屋の真ん中にドンと布団が畳んでおいてあった。

これはきっと大家さんだな。

私たちの大家さんはアパートの目の前に住んでいた。

ありがたやありがたや…と大家さんにお礼を言い、翌日その話を友人にした。

「よかったね! けど、ちょっとイヤじゃない?」

「え、どうして?」

「大家さんとはいえ、部屋に勝手に入られるのはちょっと…」

なるほどなあ。それはわからないでもない。

私も部屋をキレイにしていなかったので、ああこの部屋を見られたかとは思った。

友人は、部屋の清潔さの問題ではなくもっと生理的なものだと続けた。

「だって他人だよ、連絡なかったんでしょ」

連絡はなかった。でも、布団入れてくれて助かった!という気持ちの方が大きかったけどな~。

インドネシアは日本よりも人と人との間が近いと感じる。

地域性はあるものの、「これは私のもの」「ここは私の領域」という感覚は少ない。

私も急に雨が降り始めたのにお向かいさんが出掛けていたら、大急ぎでお向かいさんのも取り込みにいく。その逆ももちろん行われる。

それは特別に喜ばれることでもお節介と疎まれることでもない。

下着もあれば赤ちゃんの布オムツなどもあるけど、そんなことは誰も何も言わないし気にもしない。

「あらありがとう」と言われて終わる。

仮に洗濯物を干しているのを忘れていたり、雨に気付かなかったりしても、怒られることはない。

これも「あら、忘れてたの?」で終わり。

家族・親族・ご近所さん、なんなら通りすがりの人まで、急な雨のときに誰が誰の洗濯物をとりこんでもいいし、とりこまなくてもいい。

こうしたお付き合いのどこまでを心地よいと感じるかは個人差が大きいけど、私はロンボクの田舎の距離感はとても気に入っている。

おそらくは私が子どものころに経験し、好ましく感じていた近所づきあいの距離感と似ているからだろう。

持ちつ持たれつなかんじがとても心落ち着く。

ああ、そうか。件の大家さんも私は他人ではなくて半ば家族ぐらいの距離感で付き合っていたから不快感がなかったんだ。

そんなことをここに書いていたら姑が帰ってきた。

「ごめんね。枕が濡れちゃって…」と枕を指さすと、姑は「枕なんて干していったっけ?」と自分で干したことを忘れていた。

え~!

二人で笑って、平和な雨上がりだった。

みどり

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