ロンボク島地震/避難生活記録・6日目〜青空学校が始まったよ

パギー(おはよう)、みどりやで。

一昨日のことからレポートするよ。

8月10日(金) ロンボク地震発生後6日目

かなり生活が整ってきた。

男性陣が竹を取りに行き、洗濯干し場を作ってくれた。また誰かの家から物干しと村長用の机を持ってきて、村長は洗濯物に囲まれながらデスクワークができるようになった。

私たちのキャンプ地は自分たちの村のすぐ裏なので、崩壊しているとはいえ家に何かを取りに行くには比較的容易だ。路地の上に残っている瓦礫やひびの入っている壁の近くを歩くときはよく気をつけるくらいでよい。だが、海沿いの村やギリ(離島)の人々は山側へ数キロ移動しているので「ちょっとモノを取りに帰る」のも難しい。

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環境が整っていくにつれ、少しずつ余裕が出てきた。

今朝は村のハジ(メッカ巡礼を果たした人へに呼称)に呼ばれ、同じキャンプ地にいる2名の大学生とともに青空学級の先生として任命された。私は前日から子どもたちと一緒に童謡を歌ったりかけっこミニレースをしたりして遊んでいたためか、体操歌図工などの担当となる。

子どもたちからいろいろな要望がでてくるのだが、男女様々な年齢や性格の子どもたちに対応するのは難しい。でもみんな楽しんでくれるので大きなやりがいがある。

インドネシアは8/17が独立記念日で、村の子どもたちの学校でも準備が進んでいたらしい。行進や「右へ回れ!」などの式典で必要な動作の練習がしたいと案が出る。私はお手上げなのでマタラム大学の学生のオリックに任せた。上の動画はどっちが右かを教えているところ。

ハジ曰く、この青空学級の狙いは勉強ではなく、地震のトラウマを追い出すためなのだそう。

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青空学級が終わり、昼前に読売新聞社の取材を受ける。ジャカルタから記者と通訳、日本からフォトグラファーがやってきていた。朝は病院の取材だったという。フォトグラファーの方はジャカルタ・パレンバンで開催されるアジア大会のためにインドネシア入りしたが、こちらも急遽担当となった。

目印となる市場で待ち合わせ。市場ではバナナが売られていた。もう商売が始まっているのか。近くにいる人に尋ねると、売らないと腐ってしまうからねと言っていた。

市場の中は伽藍堂で、盗みもあると聞いている。しかし、市場の前の大通りと市場の脇の仏教徒の集落がある小高い丘へと続く道はきれいに瓦礫やガラスなどが撤去されていた。都市部から大きなキャンプ地へと向かう重要な道路だからだ。誰がどうやってきれいにしたのかわからないけれど、働いてくださった方がいるんだなぁと道に向かって静かに頭を下げた。

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今日はマタラム方面から野菜がやってきて、夕食に野菜のおかずが二品もついた。

わーいわーいと大喜びで食べたら一口目からめちゃくちゃ辛い。この辛さがロンボク料理なんだよなぁと思いつつも、あまりのピリ辛さについ手が止まる。口が燃えるーーー!!!! こんなときは甘い飲み物を飲むと和らぐのだが、そんなものはない。水もガブガブ飲めない。シーヒーシーヒーと騒ぐ私の脇で、叔父は何食わぬ顔で平らげていた。が、やはり辛かったそうだ。その言葉に安心しつつなんとか完食(^ ^)

夕食の後、隣に座っていたオリックに話しかけた。オリックは夫の従兄弟だが、普段は都市部に下宿しているのでほとんど会えない。たまたま帰省しているときに被災した。都市部の方が被害が小さいので本人にとっては災難だったかもしれないが、家族一緒でよかったとも思う。私ははじめて彼と将来のことなどいろいろな話ができた。

私たちのキャンプ地は一つの集落が固まっているだけの小規模なもの。全部で150人から200人程度だろうか(誰も把握していないのも面白い)。おかげでこれまであまり交流のなかった人々とも話せるようになった。

一人、産後の経過が悪く障害が残った方がいる。着る服に無頓着で、いつもヨレヨレの服を着て家の前のゴミを拾っては一箇所に集めてばかりいる人だ。彼女はキャンプ地でもみんなのゴミを黙々と拾い集めてひとところに固めていた。ありがとうと一言声をかけて以来、思いのほかいろいろなことが話せた。貧しさのあまり盗みを繰り返す青年もいる。彼もキャンプ地内では盗みを働くことなく貴重な戦力として大いに活躍し、また娘をはじめ小さな子の面倒もよくみてくれている。今日はカリマンタンに嫁いだ姉さんの話を聞いた。

非常時であることには違いないけど、近くに住んでいながらもよく知らなかった人々と一緒に話したり働いたりできることは、私の大きな楽しみの一つになっている。

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夜のお祈りも終わり、あとは少しばかり談笑して寝るだけとなった頃、突然「泥棒だーーーー!」という声が上がった。数百メートル先の平地に大きなキャンプ地で盗みがあったらしい。男性陣たちが竹を切るために用意してある刃物などを手に持って駆け下りていった。泥棒を捕まえるためではなく、自分たちのエリアを護るためだ。

15分ほどしてもう大丈夫だと言い帰ってきた。何をどうして泥棒の情報を得て、大丈夫と判断しているのかよくわからないが、すぐに立ち上がってくれて頼もしい。

さあ、みんなでぐっすり眠ろう。

明日も元気に心安らかに過ごせますように。おやすみなさい。

みどり

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2回目 目標額10万円 300%の30万円達成 ありがとうございます

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※村長をはじめ村の有志に声かけして寄付金を必要なところに使えるようヤヤサン(財団)を作る方向で動いています。ほかにも優先事項が多々あり、団体設立にもさまざまな書類が必要なのでお時間はいただきますが、追ってご報告させていただきます。

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